2009/01/30

30年振りに劇場で007を鑑賞する

『007 慰めの報酬』を映画館で観た。

ちなみに007シリーズを劇場で見るのは中学生時代の『ムーンレイカー』依頼約30年振りだった。最近はミニシアター系ばかり見ているので、ハリウッド系大作映画とか話題の映画などを見に行くことは非常に珍しいのだが、今月末までの劇場招待券が2枚あったのでとりあえずシネコンまで足を運んでみた。上映作品ラインナップを見て即決。というのも前作『007 カジノロワイヤル』が非常に見ごたえのある映画だったのでその続編に当たる今作に期待したわけだ。結果、『慰めの報酬』は予想通り期待を裏切らない出来だった。

のっけからのカーアクション。黒のアストンマーチンと黒のアルファロメオのカーチェイス、黒い欧州車、それだけで涎が出る。ボコボコになって運転席のドアの無くなったアストンマーチンが妙にセクシーで素敵だった。>そー思うのは俺だけか・・・(笑)

アクションシーンのカット割が多すぎて何がなんだかわかんねーよ的なところもあるのだがそのスピーディーな演出は秀逸。ちょっと『ボーン・アイデンティティー』シリーズっぽいけどあそこまでは見ていて疲れない。前作の『カジノ・ロワイヤル』からがらりと変わった映画全体のダークな作風が俺は好きだ。以前のようなスパイ映画的お遊び小道具は一切登場しないかわりにソニーエリクソン製の携帯やらVAIOやらが大活躍。身近なアイテムなのでリアリティがある。もし30年前の中学生の自分がこの映画を面白いと思うかどうかは甚だ疑問ではあるが、昔の007シリーズ今見たらきっと物足りないんだろうなと思う。

ダニエル・クレイグのボンドはとても良い。今までのボンドのイメージと随分違うように思える容姿だが、この2作品で自分のボンド像を確立したと思われる。感情を抑えきれず突っ走るボンドは未熟ではあるが人間味あふれていて魅力的だ。ダニエル・クレイグの出演契約は確か3本だったと思うがもう少し彼のボンドをみてみたいものだ。